
2021年所感(手ぬぐいの販売に際して)
いつもありがとうございます。
今年もようやく新米を発送することが出来るようになりました。
6年目を迎えた今年の米作り、昨年は早い段階でお米や大豆が完売となってしまったこともあり、田んぼや畑を少し増やしておおよそ一町歩(100a)ほどとなりました。育苗も他からの委託された分も含めて枚数が大幅に増えました。また昨年より始めたMY田んぼも昨年よりも沢山のグループに参加して頂きました。
前半は概ね順調にいきましたが、夏以降の後半はいもち病の発生により壊滅的な状況となり、自然相手の恐さを思い知らされました。
いもち病は菌で広がる昔からの稲の一番の天敵であり、それに対して抵抗性が有るように品種改良がなされ、また農薬も進歩してきました。
今年の夏の長雨と極端な日照不足が病気拡大の直接の原因で、慣行栽培の農家さんの間でも地域的な大流行となってしまいました。しかし、自分の経験不足、設備不足によるところもあったのでは、もう少しやれることがあったのではと自問自答の日々です。
最終的には予定の半分くらいの収穫高となってしまい、今年も充分な量をご用意出来ず、昨年同様に早々に完売となってしまいそうで、悔しいと思うと同時に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
その反面、今年も田んぼや畑を通じてたくさんの良い出会いや気付きがありました。
MY田んぼでは昨年以上に子供達が元気に走り回り、沢山の方と双方向の交流が出来ました。裏方として支えてくれる方(僕たちは神さまと呼んでます)も次々と現れ、さまざまな形で協力していただきました。それぞれの方が、良い空気と流れを運んで来てくれて感謝の連続でした。また夫婦二人ではとても乗り切れなかったこともなんとかなり、サノライスにとっては来年以降に繋がる実り多き一年でもありました。
上にも書きましたが、お米作りを続けるためにも、農産品以外の経済的な柱を作る必要性を強く感じた一年でした。以前より、お米づくりや飛騨の魅力を伝えるグッズなどを販売したいという想いはあったのですが、手付かずになっていました。今回のいもち病の件を通じて、農産品以外のモノやコトも今後少しずつですが販売していこうと思います。
その始めの一歩として、染色工房たかい・高井恭子さんにご協力いただき「手ぬぐい」を販売することにしました。高井さんのねずみのモチーフをベースに、パートナーの亜由美がデザインしたオリジナル手ぬぐいです。大好きな高井さんの絵が素敵な手ぬぐいになって我々もとても嬉しいです。
応援のお気持ちでご購入いただけると幸いです。
来年はサノライスにとっても佐野家にとっても大きな展開を迎える年になりそうです。今年の反省を踏まえながら一層努力していきたいと思います。(もちろん、楽しむことを忘れずに!)今後ともご支援をよろしくお願いいたします。
令和3年11月
サノライス 佐野朋之